肺炎とかぜの違い
肺炎の症状は、かぜと似ているために発見が遅れがちです。
典型的な症状は「発熱」「せき」「たん」なので“実は肺炎だった”という場合が
しばしば見られます。しかし、肺炎の場合は「38℃以上の高熱」「強いせき」
「黄色や緑色のたん」など、かぜよりも重い症状が出ます。
また、かぜなら通常3~4日で症状が軽減しますが、肺炎の場合は長引くという
特徴があります。さらに「息苦しさ」「胸の痛み」を感じることもある。
感染しやすく重症化しやすい人 重症化しやすいのは、体力や免疫の働きが
低下している「高齢者」、ぜんそく・心臓病・ 糖尿病などの「慢性的な病気がある人」
ステロイド薬や免疫抑制薬などの薬を服用している人です。
とくに高齢者は、肺炎を起こしても、高熱やせき・たんなどの典型的な症状が
表れにくくなり、「息苦しい」「胸が痛い」「意識がもうろうとする」などの症状が
みられることがあります。かぜの症状が長く続いたり、かぜやインフルエンザに
かかった後に「呼吸が速い」「ぐったりしている」「食欲がない」などの症状が
起こった場合には、肺炎を疑って受診することが大切です。
予防対策 かぜなどの感染症予防に努め、感染してもこじらせないようにします。
人込みを避ける、手洗いやうがいをする、ウイルス繁殖を防ぐために室内の
保温・保湿・換気を心がける、などが予防のポイントとなります。
また、感染症予防には「体力を維持する」ことが大切です。十分な睡眠と栄養をとり
過労や不規則な生活を避けるよう注意します。そのほか、インフルエンザや肺炎球菌の
「ワクチン接種」「持病の治療」などに気をつけることが、肺炎の予防につながります。
ワクチン接種 肺炎の原因となる病原体の中で最も多いのが「肺炎球菌」です。
肺炎球菌ワクチンは、発症を完全に防ぐものではありませんが、重症化を防いだり
死亡率を低下させることがわかっています。65歳以上の人と、肺・心臓に持病がある人や
糖尿病の人などに、接種が勧められます。1回の接種で約5年間有効とされ
再接種も認められるようになりました。
最近では、CMでも放送されていますね! 何か起こる前にまず、予防出来るものは
対策しておく事が大切ではないかと思います。
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